
目指していること
私は的中よりも体配や射型を重視しながら練習を行っています。
その理由としては、的中したとしてもその後に射型が変われば中(あた)らなくなると思っているためです。
そのため「射型・体配型に適って、矢所の乱れぬ程度に達した者」に相当するところを目指しています。
※これは初段審査での審査基準となっています
つまり初段審査に向けて練習を意識している、という感じになります。
学び方
私の学び方の特徴は次の様になると思います。
1.解らないことを解るまで「調べる」か「人の所作や指導内容を見る」(見取り)か「人に聞く」(特に先生)
2.射法八節については「形」を体で覚え、素引きや弓を引く際に「それに体を合わせることを意識する」
3.指導して頂いたり鏡を見るなどして自身の感覚と実際の違いを知る
4.なぜそうするのかを理論で理解する
5.弓道用語を覚える(全日本弓道連盟HPの用語集がおすすめ)
6.家で手軽に練習する方法を考える(具体的には園芸用の棒などを矢に見立てて鏡の前で所作を確認するなど)
この中でも特に1番を行っていると思います。
私は早めに弓道場に行ってますので、解らないところを先生に伺ったりしています。
それでも現時点で上体が的へ向かってしまう「懸かる胴(突胴)」という射癖がなかなか直せないでいたり、跪坐が出来なかったり、入退場や小回りがうまく行かなかったりと色々あります。
私が参考にした動画などは別ページに纏めてあります。
準備運動
肩を壊したりして練習ができなくなってしまうことを防ぐため、練習前にはストレッチを行うようにしています。また出来るだけ帰宅後も行っています。
私がストレッチしている箇所は以下の通りです。
・肩 ・腕 ・手首 ・指 ・背中(肩甲骨あたり) ・胸部 ・体の横
・前腿 ・ふくらはぎ
弓懸の挿し方
弓懸(ゆがけ)、弽(かけ)、韘(かけ)と呼び方がありますが、通常はカケと表現していると思います。
その弓懸に馬手を入れることを「懸を挿す」と表現するそうです。
そうした行為を上座(特に神棚だと私は思っています)に見せるのは良くないそうで、挿すときは上座から挿すところを隠す様にして行うとのことです。
また、弓懸は湿度に弱いため保管などにも注意をする必要があります。
汗をかいたら下がけを交換したり使用後は陰干ししたりするのが良いそうです。管理などの環境が良くないと1年程度でダメになってしまうこともあるそうですので、大切に扱うことをお勧めします。
腰で動く
私は最初のころ練習すると膝が痛くなることが多かったたため人に聞いたりネットで調べたりしていました。
その過程で昔の日本人は「腰で歩く」という歩き方をしていたという記述を目にしました。
それから歩き方を工夫しているうちに弓道でも「腰で動くという意識が大事なのかもしれない」と思うようになりました。そうして現在の動きや形に至ります。
歩く際にも腰を動かしていく、跪坐をするは腰を下ろす、跪坐から立ち上がるは腰を持ち上げる、足踏みは腰を据える、という意識で腰を動かした結果として足などがついていくという感じです。
跪坐
既に座射の練習の際に行っていますが、最終的には次のことを目指すことになります。
・半足(もう片方の足の土踏まずあたりに爪先がくる程度)引いて腰を下ろす(踵は床につけたまま)
・腰を下ろす際は胴造りを維持したまま行う(上体が前に傾いたりしない)
・半足引いた方の膝が床についたらその膝を前に出し両膝を揃える(男性は拳一つ分間をあける、女子はつける)
・この際、両足の踵はつける
・弓や矢を持っているときは持っている方の膝を生かす(手のひら1つ程度上げる)
・弓と矢の両方を持っている際には弓を持っている方の膝を生かす
・立ち上がるときはまず腰を切る(切り方が甘いと立ち上がりの際にバランスを崩します)
・胴造りを維持したまま片足の爪先を逆足の膝に揃える様にして立ち上がる(上体が前に傾いたりしない)
(最初に射位座ったときは膝の位置が印より前に出ているので、立ち上がるときに爪先を印に合わせて立つのだそうです)
現在は膝を生かすのは左膝のみですが、着物のときに肌脱を行う際は右手に弓があるため右足を生かすのだそうです。
跪坐の際は足袋が見えますので、汚れてきたりしたら交換するのが良いそうです(特に審査の際には綺麗なものを用意した方が良いかもしれません)。
歩法
歩幅は「男子は2mをおよそ3歩半で、女子は4歩半で歩くのがよい」とされているようです。
しかし教室などで男女一緒の場合には男子は女子に、女子は男子に歩幅を寄せると伺っています。結果として、教室では4歩かなと思っていますが、審査の際などは男性のみ、女性のみなどで歩幅が変わるかもしれませんので注意が必要だとも思います。
ちなみに本座と射位の間は2mと決まりがあり、射手(いて)間(的と的の間)は1.8mが一般的な様です(弓道場による)。
また私は自分の本座につく際に右足の踵が射位と本座を結んだ延長線上になるように意識しています。そして左足は右足の踵の位置でL字に曲がり本座に進む意識をしています(なかなか思うように動けていませんが)。
基本はすり足で足裏は床から離さず、膝を曲げないように歩くのだそうです。これは結構初期から試しているのですが、なかなか上手く出来ていません。私の場合は腰を進めることで足が前に出るというイメージで歩いています。
※先日足の裏を滑らすというより親指と踵を床に滑らすという意識という話も伺いました
また曲がる際には足を被せない(反対の足の爪先前に足を運ばない)ようにも注意します。またL字に曲がる際は動かさない方の足の踵より足が出ないよう(下図参照)に注意します。
大前の人は後ろの人が付いてきていることをイメージしながら歩くペースを調整し、2番以降の人は弓の末弭が前の人の袴の裾にかからないぐらいの距離ぐらいで付いていきます。また、大前と同じタイミングで同じ方の足を動かします。
順番は5人立もの場合、順番で次の様に表現するようです。
・大前 ・2番 ・中 ・落ち前 ・落ち
また弓を引く人を射手(いて)と言います。
動き出す際の1歩目は大抵大きめに踏み出します(後ろの人の弓がぶつからないようにする意味もあります)。


小回りの仕方
大前は「L字」に回ります。
踵が土踏まずのところ(T字)にはならないように注意してください。
2番以降は「45度」を2回で回ります。
末弭は滑らかに90度回るように意識します。
足先を被せないように注意してください。
弓道場について
弓道場によって入場口、退場口、入退場口と本座・射位との位置関係は変わります。しかし本座と射位の間は2mで一律な様です。
実際、私は他の弓道場も3箇所見てきましたが、入場口や退場口の有無も含めて違いました。
審査や競技に参加する場合には別の弓道場に足を運ぶこともあるかと思います。
また入り口が横にある場合は上座側の足と下座側の足が変わるとのことですので、入場時の足が右足になるそうです。そうした道場の場合は事前に入場の仕方を伺っておくのが良いと思います。
特に審査に望むのであれば、会場となる弓道場ではどの様な位置関係になるのかを事前に知っておくと当日慌てなくて済むかもしれません。
弓具を用意する順番
弓具を揃える順番が良いそうです。
※以下はあくまでも私見ですのでご了承ください
1.下掛け(弓掛の下に着用するもの)
2.弓懸・足袋
3.弓道着
4.矢
5.弓
初段審査では殆どの人が弓道着を着るそうです。また四段以上の審査では弓道着ではなく着物着用となっています。
着物では男性の場合肌脱ぎ、女性の場合は襷掛けの動作が本座についた後に行うことがあります(詳しくは先生に伺ってください)。
弓の購入は射型や射術が安定してきて筋力が付いて弓力が定まってからが良いそうです(定まってないうちに買うと早期に買い直しになる場合があります)。私が訪問した弓具店でもその様に勧められました。現在の教室では週1日ですので1年ほどしてから購入する人が多いそうです。